毛の構造

人間の毛髪は、多少、個人差はありますが、約7万本から13万本あるといわれています。主成分は、アミノ酸で、毛髪は皮膚に隠れた部分を毛根部、外側部分を毛幹部といいます。毛幹部のキューティクルは髪の表皮にあたる組織で毛の内部を保護する役割を果たします。根元から毛先に向かってウロコ状に重なり合い、通常6〜8枚が密着した層で構成しています。キューティクルは摩擦に弱く、過度のシャンプーやブラッシングなどですぐに傷ついて剥がれます。コルテックスはキューティクルの内側にあり、主成分がタンパク質で毛髪の85〜90%を占めています。コルテックスの水分量が毛髪のしなやかさを左右し、毛髪の色を決めるメラニン色素も含みます。メデュラは毛髪の芯にあたり、細胞部が蜂の巣状態に並んでいます。健康で太い毛の中心部に存在しています。メラニン色素が多く気泡が少ない毛は黒髪になり、メラニン色素が少なく気泡が多いと金髪になります。またメラニン色素がなく気泡が多い毛は白髪になります。外側は毛小皮と呼ばれ皮質を覆っています。

毛周期と毛の寿命

髪は毛根部の一番下の皮下組織にある毛乳頭に毛細血管から栄養をうけて、毛母細胞が作られ1日約0.3〜0.6mm伸びます。毛乳頭を破壊しない限りは毛を抜いても毛は再び生えてきます。髪の生え変わる自然のサイクルのことを毛周期といいます。毛は毛球部にある毛母細胞の分裂から、成長期がはじまります。髪の毛が抜けていくのは大体生え出してから3〜7年くらいだといわれています。この抜けた毛の後にまた新しい毛が生えてくるというのが正常な髪のサイクルになります。発毛した髪の毛が成長を続けていく成長期は、3〜7年ほど続き、毛母細胞が細胞分裂を繰り返して太く長い毛になっていきます。これは髪全体の約85〜90%を占めています。毛母細胞の活動が弱まって髪の成長が止まると、毛根が頭皮の浅い部分に縮小する退行期が始まります。退行期に移行するのは髪全体の約1%で、完全に成長を止めるまで約2〜3週間ほど続きます。退行期ののちに細胞分裂が完全に停止する休止期が数ヶ月間続きます。成長の停止した毛は次に生えてくる毛に押し出されるようにして抜け落ちていきます。ヘアサイクルが乱れる原因は、加齢などさまざまな理由で新陳代謝の衰えによると考えられます。

髪と育毛剤

育毛に関する商品が、広く普及し、多くの人が利用しています。育毛剤は、頭皮の生理機能の正常化や血行促進・殺菌・頭皮の柔軟化などによって、毛包の機能を高め、発毛促進や脱毛の予防を図ります。また、毛髪を健康に保ったりするような働きも持ち合わせているものが数多くあります。
単に育毛剤を使用するだけでは最良の効果は得ることができません。毛髪には、1本1本の寿命というものがあります。そして発毛と脱毛のヘアーサイクル(毛周期)があります。つまり毛根は、一定期間の成長期が過ぎると、しだいに毛穴の外に押し上げられて脱毛し、また一定期間が過ぎると新しい成長期の毛が生えてくるというサイクルを常に繰り返しているということなのです。育毛や発毛にとって毛根の働きは最も重要です。毛根は毛髪の皮内にある部分で毛包が主体となっており、毛母細胞からつくられています。毛包といわれる毛根を包む袋状の上皮組織は毛髪が造り育てられていく過程で、非常に大切な部分であります。髪が傷んだり、加齢により髪が細くなったりされた方、頭皮の弱い方にも育毛剤の使用をおすすめします。

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